ワインを簡単に表現すると、「摘みたてのブドウ果汁を発酵させた飲み物」です。
ブドウ果汁の糖分+酵母⇒アルコール、二酸化炭素に転換され、このアルコール部分がワインになります。このとき、ブドウ果汁の風味はワインの風味へと変換されます。この過程で最も重要になるのは「発酵」です。
ほぼすべてのブドウ品種の果肉は白いですが、赤ワインやロゼワインを造るときには、発酵中の果汁に色のついた果皮を浸すことで色のつくワインが造ることができるようになります。
赤・ロゼ・白ワインはどの品種から造られるのか
果皮が早い段階で取り除かれれば、色はわずかにつくか、あるいは全くつくことはありません。ロゼワインはこのようにして造られます。ロゼワイン醸造で使われるブドウは黒ブドウ品種のみになります。黒ブドウ品種と白ワイン品種を混ぜているわけではないので注意です!(一部、許可されている地域もありますが基本的にNG)
ロゼワインは赤ワインほど重みはありませんが、白ワインよりは重厚感があります。
赤ワインはもちろん黒ブドウ品種のみからしか造ることができません。
一方、白ワインは白ブドウ品種のほか、黒ブドウ品種からも造ることができます。
なぜなら・・・?
「ブドウの果肉はほぼすべて白いから。」
覚えましたねー♪?
(自戒を込めて。笑)
黒ブドウ品種から白ワインを造るときには、発酵前に果皮を取り除き、果汁のみを使います。
ワインのタイプ
非発泡性ワイン(スティルワイン)
赤ワイン、白ワイン、ロゼワインと呼ばれるような、「ワイン」と聞いて一般的に思い浮かべるワインがこのスティルワインタイプになります。
発泡しておらず、アルコール度数は通常8%-15%の間ですが、私たちが普段手にするワインは11.5%-14%ものがほとんどです。
スティルワイン“Still Wine” の語源は、Still=動かない、静かな、平穏という意味から、「泡立たない」「炭酸が入っていない」ワインといった意味として使われています。
発泡性ワイン(スパークリングワイン、シャンパーニュ)
「二酸化炭素ガスの泡をワインの中に封じ込めたワイン」を指します。発泡性ワインは世界中で生産されています。
発泡性ワインのほぼすべては「瓶内二次発酵方式」と「密閉タンク方式」のいずれかを用いて造られます。
発泡性ワインは、アルコールの二次発酵により産出されるもので、最初にその元となる非発泡性のベースワインを造ります。二次発酵の過程で1%-2%vol.のアルコール度が加わってしまうため、ベースとなるワインは低めのアルコール度を持つものを使用します。
発泡性ワインのことを「スパークリングワイン」「シャンパーニュ(シャンパン)」といったりしますが、シャンパーニュと言って良いものはフランス・シャンパーニュ地方で造られた発泡性ワインのみとフランスの法律で規定されています。
よって、シャンパーニュ地方以外で造られたワインは「スパークリングワイン」ということになります。
ちなみにシャンパーニュとシャンパンは同じものです。笑
“Champagne”:シャンパーニュは仏語、シャンパンは英語になります。
酒精強化ワイン(フォーティファイドワイン)
「アルコール添加が行われたワイン」のことをいい、スティルワインよりもアルコール度数を強くしたものが酒精強化ワイン。アルコール度数は約15%-22%の間で、スペインのシェリー”Sherry”やポルトガルのポート”Port”などがその例です。アルコール度数が高く、非発泡性ワインや発泡性ワインよりも果実の特徴を強調するワインであるため、食前酒として提供されることが多いです。
(食前酒にはシャンパーニュが飲みたい・・・)
シェリーやポートの他にも、ポルトガルのマデイラ”Madeira”、イタリアのマルサラ”Marsala”やスペインのマラガ”Malaga”などがあります。