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門前仲町にある深川ワイナリーと帯広にあるHOTEL NUPKA共同プロデュースの
一泊二日の「北海道 十勝・帯広ツアー」に参加してきました!

2017年10月21日-22日の1泊2日というと文字を見るととても短い期間ですが、
ぎゅっと濃縮された2日間でした。

今回はこのツアーのメインとなる、ワイン用ブドウ造りをしている「あいざわ農園」さんへお邪魔して、ヤマブドウの剪定作業をさせていただきました。

あいざわ農園とは

不動産仲介業をされていた相澤龍也さん。子供の頃にご両親が無農薬でつくられた葡萄酒の味が忘れられず、7年前に畑を購入しブドウを作り始めました。

ブドウ畑は、2004年に山林と原野だった地を開拓し、根を切り畑を耕し苗を植えたそうですが、つまりここは何十年も無農薬な土地であるということ。それから7年間、一切農薬を使わずにブドウを造り続けてきたといいます。今では、その木々は虫を育て、その虫を追って鳥や小動物が集まる多種多様な生態系がブドウ畑を囲む形で形成されています。

野生のキノコもはえてくるくらい、天然な大地。

あいざわ農園は、北海道十勝の真ん中に存在し、冬は-30、夏は35以上にもなる厳しい自然の中で、約2,000本の「ヤマブドウ」とヤマブドウとヨーロッパ品種を掛け合わせた「山幸(やまさち)」「清舞(きよまい)」を栽培しています。世界基準でいう-15以下はブドウ栽培不適地と言われている中で、相澤さんはブドウを造り続けています。

太古から十勝の大地に根を張り、極寒極暑を耐え、生き抜いてきたブドウには、本来、農薬も化学肥料も必要ないはず。有機栽培では、自然由来の農薬の使用が認められていますが、相澤さんはそれすら使用しません。肥料は無農薬の餌のみで育った鶏糞と樹木の堆肥を少量使用するだけです。

 

季節がもたらす無農薬・有機栽培ブドウ樹への影響

初春、ブドウの木一本一本の荒皮を剥ぎ、害虫の卵を取り除きます。ここに付いている虫は「カイガラムシ」と呼ばれるものです。(黒くポチッと丸いモノ)

剪定作業で見せていただいたのは、あらゆる木々の隙間にまばらに存在するカイガラムシ。一つづつ手でしごいていくのは大変なので、縄で前後に引いて擦り切るそうです。

夏、ブドウの葉や果房を食べる虫達を人間の手と、天敵の虫達の力を借りて、退治します。収穫近くなると、甘い実を狙う鳥から身を守るために巨大な防鳥ネットを畑一面に張っているそうです。

このようにいくつもの闘いを人の手と多様な生態系の営みの力を借りて乗り越え、秋、一房一房丁寧にぶどうは摘み取られます。

私が好きなピノ・ノワール種は、極寒地域だから造れるだろうなと聞いてみたところ、夏は35以上になることもあり、全く育たなず枯れてしまうそう。年間でこれだけの寒暖差があり、しかも無農薬栽培は本当に骨が折れるだろうなと想像に難くないと思います。

昨年の十勝は200年ぶりの大凶作。十勝は通常、乾燥していて晴れている日が多いけれど、昨年は日照が少なくブドウ樹がどんどん弱っていき、通常の収穫量の2割だったそうです。

今回、ツアー直前まで、ブドウの収穫をお手伝いする予定でしたが、台風が接近しており(この日も少し雨が降っていました)、剪定作業となったわけですが、剪定作業を体験できる機会のほうが少ないためとても勉強になりました^^

接木でなければブドウはできないといわれるワイン用ブドウ樹育成の世界で、接木ではなく自分で根を張り育とうとするあいざわ農園さんのブドウ畑、一度訪れてみてはいかがでしょうか。

 

いざ剪定!

丈夫な手袋と剪定用ハサミをお借りしていざ剪定!

切り過ぎてないか不安になりつつも、バシバシ切っていく私・・・( ・∇・)

剪定のポイントを相澤さんよりレクチャー受けている動画はこちらから。

ブドウ園でいただくランチ

剪定作業終了〜!(たぶんまだ終わっていない)ということで、
広大なあいざわ農園さんの土地で、ランチ♪

HOTEL NUPKAさんのシェフによるランチボックスとかぼちゃのスープ

 

深川ワイナリーさん、あいざわ農園さんのワインとともに。

十勝の大地でいただくワインは格別でした♪

 

 

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