ワイングラスの大きさ
ワイングラスの形とサイズにはたくさんの種類があります。それぞれ、ワインの特徴を強調するようにデザインされています。適切なグラスを使用することで、より一層ワインの味わいを高めることができます。しかし、ほとんどのレストランやバーでは、数種類の形のグラスしか用意していないことが多く、この場合、どのグラスがどのワインに適しているかを知っておくことが重要です。
赤ワイン
赤ワインは、大きめのサイズのグラスが適しています。赤ワインを頂いたことがある方は経験があるかもしれませんが、実際にテイスティングをした時に、グラスを大きく回すことで、ワインのアロマがより嗅ぎやすくなりますよね。これは、ワインの表面が広く空気に接することで、アロマと風味が引き出されるためです。
白ワイン、ロゼ・ワイン
白ワインとロゼ・ワインは、中程度のサイズのグラスが適しています。新鮮な果実の特徴が、グラス内の上方に向けて集めることができるためです。
発泡性ワイン
シャンパーニュやスパークリングワインには、縦に長い「フルート型」のグラスを使います。気泡が、グラスの底から上がり、上方で消えるまでの行程が長いため、泡の効果が引き立つことで、香り(アロマ)も効果的に発散します。
ホテルのレストランでときおり、横に長い「クープ型」のグラスでサーブされることがありますが、気泡がすぐに失われてしまうため、発泡性ワインには適さないことが多いです。私はすぐ飲み干してしまいますので、どちらのグラスでもよい・・・ってことはここだけの秘密❤️笑
結婚披露宴などで新郎新婦が注ぐシャンパンタワーもクープ型で作られています。
酒精強化ワイン
シェリー、ポート、マデイラなどのフォーティファイドワインには、アルコールよりも果実の特徴をより際立たせるため、小さなグラスを使用します。小さなグラスとはいっても、軽く回して小さな円を描くことで香りが楽しめるほどの大きさは必要です。
ワインボトル1本から何杯のワインが注げるか
一般的に流通されているワインボトルの標準サイズは、「750ml」です。
ワイングラスの大きさは様々な種類がありますが、ここで標準ボトルのワインを何人で分けて飲めるか検証していきましょう。
125mlグラスのケース
750ml = 125ml x 6杯
175mlグラスのケース
750ml = 175ml x 4杯
250mlグラスのケース
750ml = 250ml x 3杯
なぜ750mlが主流になったのか
これには深い意味がありました。
紀元前6000年以上前に現在のコーカサス地方(古代オリエント地方)でワインは誕生したといわれています。
紀元前5000年頃にギリシャに伝わり、ワイン醸造やワイン文化のベースが造られ、その後フランスやイタリアに発展したといわれています。
ギリシャはなんと7000年の歴史があるということになります。
ギリシャ詩人のEubulus(エウブロス)が書き記した戯曲の中に、次のようなセリフがあります。
Three bowls do I mix for the temperate: one to health, which they empty first; the second to love and pleasure; the third to sleep.
When this bowl is drunk up, wise guests go home.
The fourth bowl is ours no longer, but belongs to violence; the fifth to uproar; the sixth to drunken revel; the seventh to black eyes; the eighth is the policeman’s; the ninth belongs to biliousness; and the tenth to madness and the hurling of furniture.
-出典:Eubulus, Semele or Dionysus-
意訳すると・・・
1杯目は、健康のために
2杯目は、愛と喜びのために
3杯目は、よい眠りにつくために
3杯飲み干したら、家に帰ったほうが、お利口さん。
4杯目は、暴力ざたに
5杯目は、大騒ぎしてご近所迷惑に
6杯目は、泥酔して
7杯目は、殴り合いで眼瞼皮下出血
8杯目は、警察のご厄介になり
9杯目は、胆汁が逆流して肝臓がやられ
10杯目で、狂気乱舞で家具を投げ倒す。
4杯目からヒドイ・・・笑。
1本のワインボトルを2人で3杯ずつ頂くように、
古代ギリシャ時代からの暗黙のルールになっていたのでしょうね。
みなさんもくれぐれも飲み過ぎには注意してくださいね❤️