LA ROSCA -BRUTの生産地
ペネデス地域は、スペイン北東部カタルーニャ州の一角でバルセロナのすぐ南西に位置します。
ブドウ栽培地は、地中海沿岸から丘陵地帯まで広がっていますが、カバ(CAVA)に使用される白ブドウの栽培地があるのは、内陸部の渓谷付近。この周辺は温暖な気候で、パレリャーダ種、チャレッロ種、マカベオ種という3種の地元白ブドウ品種をバランスよくブレンドし、伝統的な瓶内二次発酵で最低9か月の熟成を経てラ・ロスカ–ブリュットは造られました。
「ラ・ロスカ」とはスペイン語で ”ドーナツ状のもの”と言う意味が有り、スペインではこのドーナツ形状のお菓子を1月6日の『ロス・レジェス・マゴス』(東方3賢者を祝う日)に食べる風習があります。
外観、アロマ、特徴
辛口(=ブリュット)、白のスパークリングワインです。
豊かな泡、青リンゴを思わせるフレッシュな果実の香り、さわやかな味わいに加え、アフターにほのかに感じる熟成由来のブリオッシュのような香ばしい香りも楽しめます。
CAVAは、リーズナブルながらも、スペインのワイン法で「瓶内二次発酵」を義務付けられている本格的なスパークリングワインです。日本でも人気が高く、シャンパン(シャンパーニュ)と遜色ない華やかさがあります。
CAVAワインの多くが、夕食、パーティー、結婚式や洗礼などの席で消費されます。主要な輸出国は、ドイツ、イギリス、ベルギー、日本などです。
カタルーニャ語のCAVAは「洞窟」や「地下蔵」を意味し、かつては実際にワインを熟成する際に洞窟が使用されていました。
1872年から1960年まで”チャンパン” “シャンパン” “チャンパーニャ” などと呼ばれていましたが、フランスのシャンパーニュ地方のシャンパーニュ生産者に抗議を受けたため、カタルーニャの醸造家は1970年に公式にCAVAという単語を採用し、以後これまでこの地で生産されたスパークリングワインは “CAVA”と名乗られています。
ベストマリアージュ
相性の良いお料理は、さっぱりとした味付けでありながらも、新鮮なオイルを舌で感じられるような天ぷら、フリッター、お寿司、チキンソテーなどのお料理がマリアージュとして適しています。
ちょっとしたおつまみと合わせるときには、このスパークリングワインのブリオッシュのような香ばしさと芳醇な泡を彷彿とさせるような、なめらかなスモークチーズもおすすめです。
私は今回、六甲バターの「ムラカワ スモークチーズ」を合わせてみました。
カットしたスモークチーズを舌の上で少し溶かしながら、ラ・ロスカ–ブリュットを喉で潤します。
普段使いのテーブルワインですが、お食事との組み合わせによってワインそのものの表情も変わってくるところが、ワインを学んでいてとてもワクワクしてしまいます^^