前回の投稿に引き続き、べポカでオーダーしたお食事のご紹介。
今回は、ペルーワインとデザート編です♪
蒸留酒ピスコを使ったペルーのデザート
ピスコについては前回の投稿でまとめてありますが、おさらいしておきましょう。
ピスコとは、ペルーの特産酒でブドウ果肉を蒸留して作った無色透明な蒸留酒です。
アルコール度数は40度強あり、芳醇で華やかな香りが特徴です。
卵白を使って作るカクテル「ピスコサワー」は世界的に有名で、
南米では宴の際にかかせないお酒のひとつになっています。
Encanelado con helado de plátano / エンカネラード
Cinnamon, pecan nuts, “Manjar blanco” (milk jam) and pisco syrup cake with banana ice cream
シナモン、ペカンナッツ、「マンハル・ブランコ」(ミルクジャム)とピスコシロップのケーキ バナナアイス添え
ピスコシロップはアルコール度数は高くないので、お子様でもいただけます^^
Crema volteada con almíbar de naranja y coco rallado / クレマ・ボルテアダ
Orange crème caramel with grated coconut
オレンジとココナッツ風味のカスタードプリン
オレンジピールが贅沢に散りばめられ、香り高いオレンジの香りが広がっていました。
普段、甘いものを食べない私がほんのり甘いなと感じたので、
一般的にはさっぱりしたカスタードになっていると思います。
ペルー最大のワイナリー【TACAMA】の歴史
ペルーワインはすべてワイナリーTACAMA(タカマ)のもの。
TACAMAは、ペルーの首都リマの南方300km、海岸より60kmの内陸、
海抜約400mのイカ州(イカ・ヴァレー)に約150haの農場を持つ、
ペルー最大級のワイナリーです。
こちらのワイナリーで生産されるワインやビスコは、
世界中の様々なコンクールで上位に入賞しています。
TACAMAのワインは、各国のペルー大使館の公式行事やパーティーで振る舞われる
ペルー最高級のワインとして有名です。
TACAMAは、1540年代スペイン人のFrancisco de Carabantes(フランシスコ・デ・カラバンテス)が造ったものであり、
なんと南米大陸の中で最も古く歴史あるワイナリーだそうです。
第一次世界大戦当時、TACAMAの農園での主要な産品は綿花でしたが、
綿花の価格が世界中で暴落し、園では経営の多角化を余儀なくされ、
それがワイン造りを本格的に手がけ、最新技術を導入してのリニューアルを行うきっかけとなったとのこと。
ボルドーのワイン調査研究所の理事で、後にフランス農業化学研究所の名誉理事となったマックス・リヴェス教授がTACAMAに招かれてからは、
栽培方法と醸造方法が急速に改善され、世界的に通用するワインが生産されるようになりました。
ペルーワイン 【TACAMA】3種類のご紹介
タカマ セレクション・エスペシャル タナ/プティベルド ペルー
TACAMA, SELECCION ESPECIAL, Tannat/Petit Verdot 2014 (Peru)
グラス 900円
ボトル4,200円
色は濃い紅紫の濃いルビー色で、粘度もあり、しっかりした飲みごたえの辛口赤スティルワインです。
ベリー系のジャムのような芳醇さ、プラムやドライフルーツのような果実味の中にブラックベリーやハーブなど落ち着いた味わいが特徴的です。
品種は、タナ 65%、プティ・ヴェルド 35%。ミディアム~フルボディの感触。
フランス・ボルドー地方、南西フランスから持ち込まれたタナ種、プティ・ヴェルド種は、
TACAMAの気候風土に適しており、酸味も穏やかで落ち着いた印象の赤ワインですが、
深みとタンニンのバランスが非常に良く、適度な渋みもあり、しっかりとした飲み応えを感じるワインです。
それほど寝かせなくても早い時期から美味しく飲むことのできるワインとなっています。
ペアリング:ポジョ・ア・ラ・ブラサ、パパ・ア・ラ・ワンカイーナ
タカマ ドン・マヌエル タナ ペルー
TACAMA, DON MANUEL, Tannat 2015 (Peru)
グラス 1,100円
ボトル6,600円
濃厚な黒味のあるガーネット色で、ブラックチェリーやプラム、杏仁、アカシア、チョコのニュアンスが感じられ果実の旨味がしっかりとしている辛口赤のスティルワインです。バニラ香も少しだけ。
重厚感があり飲み応えのあるしっかりとしたタンニンが続くフルボディのワインで、
時間が経過してからいただくと、より風味が開き、葡萄本来の力が引き出されます。余韻は長めです。
こちらも上記のエスペシャルと同様に、酸味、果実味、タンニンが非常によくバランスがとれていて、この価格でこのワインはとてもお得だと思います。
品種は、タナ種100%です。
ペアリング:鴨のコンフィ、タンシチュー
タカマ エスプモーソ ブリュット ペルー
TACAMA, Espumoso, Brut (Peru)
グラス 900円、ボトル4,200円
ユニブラン Using Blanc シェニン Chenin ソーヴィニョン Sauvignon のブドウ品種を使用した、
微かなゴールドがかった色が特徴的な辛口白のスパークリングワインです。
(ちなみにユニブランのシノニムはイタリアのトレッビアーノです。)
クセも少なくて、様々な料理と相性が良く、オールマイティな一本ですが、特にアペリティフに適しています。
Best temperatureは、8℃~10℃で、爽やかな酸味とキレのある泡が楽しめます。
WSETのような評価で表現すると・・・
外観:澄んだ淡いレモン~ゴールド色。周縁部は透明、粘性なし。
香り:良好な香り、芝生、若葉、ほんのりバナナ。
味覚:辛口、中程度の酸味、中程度のアルコール、すっきり、淡麗、淡白。
ペアリング:リングイッサ、カルパッチョ、ナポリタン
べポカの赤ワインメニュー比率は、チリワイン3割、ペルーワイン2割、アルゼンチン5割くらいでしょうか。
ペルーワインはなかなか試飲する機会もないと思いますので、ぜひべポカでチャレンジしてみてください。
私の個人的な感覚ですと、イタリアワインに非常に似ているなーと感じました。