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ソムリエとは

レストランでお客様の要望に応えてワインを選ぶ手助けをする、ワイン専門の給仕人のことを指します。

「ワイン資格を取得しました」というと決まって「ソムリエなんだね!」と返ってきますが、WSET®︎資格を保持している私は、「う、うん・・・そうだね(そうなのか!?)」と返答に迷うことがあります。

どうやら日本国内では、ワインに関する資格所有者=ソムリエと判断されることが多いですが、法律的な縛りはなく、給士人ではなくともソムリエと名乗って良いそうです。(ホントー!?)

ワインに関する資格や資格を運営する協会はいくつかありますが、今回はより代表的なソムリエ資格とWSET®︎資格について解説していきましょう。

J.S.A.ソムリエ/J.S.A.ワインエキスパート呼称資格

一般社団法人日本ソムリエ協会が主催する資格です。

ワインを含めたアルコール飲料の取り扱いを主とし実務経験のある方が受験するプロフェッショナル向けの資格が「ソムリエ」。一方、20歳以上であれば誰でも受験可能なワイン愛好家などのアマチュア向けの資格が「ワインエキスパート」という位置づけとなっています。

ソムリエ、ワインエキスパートともに、一次試験は筆記試験、二次試験はテイスティングと論述試験があり、ソムリエはさらに三次試験でサービス実技の試験があります。合格率は30-40%台です。

2015年時点の統計では、ソムリエ(旧ワインアドバイザー含む)が約34,000人、ワインエキスパートは約12,000人おりますが、実際にワイン関連の仕事に従事されている方は非常に少ないです。

国内でのワイン消費量が資格取得者に比して少ないこと、また一種のステータスとして趣味として挑戦する方が多いことが背景にあります。

WSET®︎(ダブリューセット)

Wine & Spirit Education Trust の略称で、ロンドンに本部を置く世界最大のワイン教育機関です。
↓詳しくはこちら
 WSET®とは

ワイン=フランスのイメージが強く、なぜイギリスなのかイメージが湧かないかもしれませんが、フランスの赤ワインで有名なボルドー地方は、以前約300年間イギリス領だったことがあります。
イギリスという大きな市場に向けてワインの女王と称される旧フランスのボルドーワインを盛んに輸出し、質を幾重にも改良し、世界にその名を広めることとなったのです。

フランスはワイン生産国、一方イギリスはワインを含んだその他アルコール流通の商慣行としてのプロフェッショナル国であり、世界への情報発信国でもあります。

そのためWSET®︎の資格は、英語圏のみならず世界で通用するものであり、特にワインを通して海外とコンタクトを取る人にとっては非常に有利な資格になります。

J.S.Aのソムリエ試験、ワインエキスパート試験が問題一択なのに対し、WSET®︎ではLevel1(基礎)からLevel4 Diploma(上級)まで段階的に取得することができます。

2016年1月時点で、Diploma取得者は世界で約8,500名。日本人では22名となっています。超難関!!

統計取れるほどの母集団がありませんが、WSET®︎Level3(中級)〜Level4 Diploma(上級)の方は、ワイン輸出入、製造・販売、ブドウ研究、料理教室主宰の方など本職として携わっている方よりも趣味で受験される方が多く見受けられました。

どちらを受験すべき?

J.S.Aの試験は、フランスワインが出題のほとんどを占めるため、フランスワインについてより詳細に学びたい、日本国内のみで活動を視野に入れている、ワイン飲み友がたくさんほしい!という方向けに向いている資格です。
民間資格であり、過去問題集も書店でたくさん並んでいますのでまずは書店に足を運んで、どんなことを学ぶのかチェックしてからでもよいでしょう。

一方、WSET®︎は、世界中のワインとその産地や醸造の特徴など包括的に学びますので、将来海外で活躍したい方や、外観・香り・価格などワインを流通するという視点で客観的な評価ができるようになりたい方、足を踏み入れたいけどちょっとだけ覗きたい方(笑)はWSET®︎Level1から挑戦してみるのもありでしょう。

過去問は一切クローズですが、その分、暗記学習に頼らず、想像をして回答しなければならないあたり、非常に力がつきます。

ちなみにWSET®︎Level4 Diplomaの受験生だというだけで、海外ではかなり評価が高いそうです^^

どちらの資格にしても、ワインの世界を知ることで普段のお食事への愛着が今まで以上に増えることはまちがいなしです♡

 

 

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