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東京三社祭での佐々木氏と岩谷氏のトークセッションでのお話を要約しました!
(佐々木さんの「dobudas Tシャツ」がとても気になります。笑)

 

「泡と濁り」がテーマのトークセッション。

大阪、島之内フジマル醸造所の醸造家・岩谷澄人氏(写真右)。岩谷氏はデザイナーとしてアパレル会社の日登美に入社しましたが、「ワイン造るぞ」の社長の鶴の一声で、丹波ワインでの研修を経てワイン醸造家に。現在は醸造家として20年以上のキャリアを持つ職人さんです。また、今回の東京三社祭の発起人の1人。

なぜ東京三社祭を開催したのかというと、以前東京でワインを販売しているときに、たくさん人が行き交いとても魅力的な街であり、現在都内にある3つのワイナリーが一同に集まってイベントをする機会がなかったことを知りイベントを企画したそうです。

 

岩手県遠野市、とおの屋「要」の佐々木要太郎氏(写真左)。 民宿とオーベルジュを営み、原料の米を育てるどぶろくの醸し人。・・・ですが本職は料理人!日本の祭において、どぶろくは切り離せない存在ですがそのどぶろくのイメージを、良い意味で未来に向かって塗り替えてくれる生産者さんです。20175月、6月に、スペインの大学とイタリアの食の祭典に招かれたばかり。土・草・稲のバランスを考え、その年のお米の味わいを鏡のように写し出す。そう心掛け、ひたすら醸していらっしゃるそうです。

 

 

どぶろくはどのように作られているの?

佐々木氏「秋に収穫したお米を冬、雪深い場所に甕(かめ)を埋め込んで仕込み、雪が溶けてその甕の蓋が見えてきたときに甕を出して飲むというどぶろく生産の文化がある。今はとても飲みやすいどぶろくを作っていますが、98歳と87歳の祖母が “昔のどぶろくはもっと酸っぱかった” と話している。」

ここで岩谷氏、どぐろく挑戦するも・・・。ちょっと辛そう。笑

アルコール度数が14%!私も飲みましたが、感触は酒粕で作った甘酒のような舌触りだけど、アルコールが強烈にきます。辛口です。純米大吟醸が好きな日本酒マニアには、このトロトロが好きであれば、ハマるかも。

ラベルデザインが可愛い♡

どぶろくと清酒の一番の違いというと、「濾すか濾さないか」だそう。造りはほぼ日本酒と一緒です。生酛*(きもと)の方法で造っているとのこと。

*生酛:酒母造りの方法の一つで、江戸時代に完成されたといわれている方法。お米・米麹・水のみを使用して、天然の酵母菌と乳酸菌を取り入れて酒母を育てます。全て昔ながらの丹念な手作業で行い、酒母造りの工程だけで30-40日間。その後、酒母に蒸米と米麹を加え、更に30-45日かけて醸してから瓶詰めするそう。3ヶ月-6ヶ月の熟成をかけて出荷します。

自然の酵母菌と乳酸菌の力で醸されたどぶろくは、お酒本来の力強さ・旨味・深み・酸味・渋みが堪能できます。

お酒が全般が苦手な方でも炭酸水で割ると味垂れがせず、スッキリとしたスパークリングどぶろくになりますので、とても飲みやすくなります。

 

濁りスパークリングワインを造ったきっかけ

岩谷氏「ワインが発酵しているときに、毎日テイスティングしていると、明日どんな味になるのか予想できるようになる。発酵が終息に向かっていくとき、澱(おり)がタンクの底に溜まってくる頃、ワインの美味しさが急激に落ちるタイミングがくる。その一歩手前のところで、”今、瓶詰めしたほうがいい!”と感じた時に、瓶詰めします。」

ワインの美味しいピーク、風味が劣化するタイミングが判断できる岩谷氏、さすがです。

また、濁りスパークリングは、日本酒やどぶろくと異なり、生の状態で完全にアルコール発酵が終わったものでないと造ってはいけない酒造法のルールがあるとのこと。アルコール度数が変わってしまう状態で造ってはいけないそうです。厳しいですね!

 

日本の中心地・東京から発信するワインイベント

今後、東京オリンピック開催に向けて、東京にも素晴らしいワインがあるということを日本の中心地から発信するこのイベント。また来年も開催してほしいです!

山梨や北海道などのブドウの生産者さんやワイナリーの方々にとっても刺激になりますよね。

こちらのイベントを生産者さんやワイナリーがある各道府県でも開催してみたい・・・。

イベントを一緒に盛り上げてくださる方、大募集です!

さて、会場のお客様の賑わいがすごすぎて、

岩谷さんのお話がほぼ聞き取れなかったので(泣)、詳しくは動画で聞き取ってみてください!

次回は、東京の3ワイナリーのトークセッションの模様をお届けしたいと思います。

 

 

 

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