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NASU WINE / 渡邊葡萄園醸造-Watanabe Vineyard

NASU WINE / 渡邊葡萄園醸造は、130年以上続く国内でも数少ない歴史ある小さなワイナリー。

明治15年(1882年)に日本原産のブドウ品種である「甲州」や「マスカット・ベーリーA」を中心としたワイン造りのための葡萄栽培を始め、明治17年(1884年)に現在の西那須野に下野葡萄酒株式会社として創業。 明治36年(1903年)に現在の那須塩原市共墾社(kyoukonsha)へ移転し、平成15年(2003年)からフランス・ボルドー産「メルロー」等のブドウ品種を植え始め、世界レベルでのワイン品質向上を目指し、現在に至ります。

4代目である現当主の渡邊嘉也(わたなべよしなり)氏は26歳の時に渡仏し、ボルドー大学へ入学。在学中にいくつかのシャトーで経験を重ねた後、 1997年にボルドー地方メドック地区・ポイヤックの銘醸、「シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド “CH. PICHON LONGUEVILLE COMTESSE DE LALANDE“ 」に入社し、 7名の醸造家のひとりとして技術部門の責任者であるトーマ・ド・シ・ナム氏に師事した経歴の持ち主。

その後もポムロール地区のペトリュス、ル・パンと並び称されるサンテミリオンのシンデレラワイン、シャトー・ヴァランドロー “CH. VALANDRAUD” の醸造スタッフとしてミシェル・ロラン“Michel Rolland”氏と共に世界最高峰のワイン造りに携わり、またピション・ラランドが運営するシャトー・ベルナドット“CH.BERNADOTTE”の立ち上げに関わるなど、数々の銘醸で経験を積み、日本に戻ってきました。

 

NASU WINEはどこにあるの?

NASU WINEの年間生産量は、約17,000本。委託醸造ワイン一部以外は、自社畑産のブドウを使用しています。自社畑の広さは、なんと約4ヘクタール。水田や畑、休耕地を含めると自社農地は約10ヘクタールにも及びます。森林も含めると所有地は20ヘクタール。東京ドーム4個超ってことでよろしいでしょうか?すごい・・・。

NASU WINEのある栃木県道303号線沿いは、ファミリーレストランや車のディーラー等があり、少し中に入るとホームセンターや那須塩原市役所、ハローワークなどがある場所で、山奥の中にワイナリーがあるというよりは、生活圏のなかにポコッと存在する農園といった環境にあります。

この看板の道路を隔てて反対側には道路沿いに広がるブドウ畑があり、

看板の左手にはワイン醸造施設とワインショップがありますが、ショップの裏手側にもブドウ畑があります。

 

NASU WINEのブドウ畑

これはシャルドネのブドウ畑。垣根仕立てで植えられています。垣根仕立ての中でも長梢2本を左右にとる「ギヨー・ドゥーブル」。垣根仕立ては、フランスのボルドー地方、ブルゴーニュ地方、イタリア、ドイツ・ライン川周辺等でよく用いられるブドウの仕立て方法です。

通常、日本のような高温多湿で降雨の多い地域、もしくは日差しの強すぎる地域では棚仕立て(トレイユ)という剪定方法が採用されます。

 

マスカット・ベーリーA棚仕立て

 

棚仕立てのメリットとしては、樹体を比較的大きくすることができ、ぶどう果実が目の高さなることで細かい手入れが可能になることや、背が高いため雨の跳ね返りを防ぐことができます。

NASU WINEでは、シャルドネ、メルローなど垣根仕立てがメイン。ブドウの房を地上20cmくらいに付けさせ(相当低い!)収穫は腰の高さ・・・。雨が跳ね返っちゃう・・・。それでも渡邊さんは他の日本ワインと一線を画しボルドー畑にこだわります。

「日本に真のワイナリーを作りたい」との思いを胸に、那須の地から世界レベルのワインを生み出すことを目指し、日々情熱を注いでいるそう。

ショップでは、シャルドネは売り切れてましたー泣。

 

ショップの外観

 

ワインとペアリングは次回の投稿でご覧ください(ショップ内動画あり)

 

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Nasu Wine

325-0027  栃木県那須塩原市共墾社1-9-8
東北道那須ICより黒磯方面へ15分、旧R4沿い市役所そば
TEL:0287-62-0548
FAX:0287-62-0477
営業時間:9:0017:00
定休日:火曜日

 

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