信頼できるブドウの作り手からブドウを買い取り、ワインを作るネゴシアン型ワイナリーを都内で展開している深川ワイナリー。
9/17(日)に、深川ワイナリー主催の山梨ブドウ収穫ツアーに参加してきました。
7:50に深川ワイナリー前に集合。
関東への台風接近ど真ん中の日曜日。前日から、期待と不安が入り混じる中、びしょ濡れ覚悟で参加しましたが、生来の晴れ女であるわたくし。小雨で一日中楽しめました。
矢野貴士さんのブドウ園 / 山梨県甲州市勝沼
中央自動車道が見下ろせる小高い丘を少しずつ登っていくと、矢野さんのブドウ園がみえてきます。
到着!
こちらが今回お世話になる矢野貴士さん。
(EXILEのAKIRAに似てる・・・)
ホテルマンからブドウ農家へ転身した矢野さん。
勝沼へ移住する前、福岡のホテルオークラに勤務していた際に日本の食文化に触れ、ワインに興味を持ったそうです。
日本の醸造用ブドウで最も古い歴史のある「甲州」を発祥の地で作ってみたいと思い、思い立った3ヶ月後に移住。現在7年目で、豊かな自然の甲府盆地でワイン醸造用ブドウ作りに奮闘しています。
「甲州」と聞くと、緑ががった白ブドウを思い出される方は多いでしょう。
今回は、完熟前の甲州になります。
1人はブドウの果梗をカットする人、もう1人は収穫したブドウを入れておくコンテナを持つ人の2人1組でのブドウ収穫です。
ここで注意するポイントは、コンテナを地面につけてはいけない点。なぜかというと、無農薬ブドウのため、果実に土がついて雑菌が入らないようにするためです。
たくさんあって、どこから収穫していいのやら、ワクワクしながら収穫♪
ちょっとつまんでみましたが、ワイン用ブドウなのにとても甘い!
ブドウ果梗をカット→コンテナへ入れて→選果→深川ワイナリー行きのトラックへ積む。
この手順を繰り返し。
参加者が25人以上でしたので、あっという間に、800kg収穫できました。
一房おみやげにいただきましたが、どの房を採るかみなさん真剣です・・・♪
フジッコワイナリー / 山梨県甲州市勝沼
矢野さんのブドウ園から歩いて徒歩5分ほどにあるフジッコワイナリー。
「おまめさん」の黒豆で有名な食品製造会社フジッコの子会社になります。
甲州盆地を見下ろす高台にあるワイナリーには、デザート工場も併設され、ショップにはデザートの試食コーナーもあります。
案内してくださったのは、ショップ担当の久木元さん。
地元ワインにとても詳しい方です。
甲州市にお住まいの方のほとんどが、ワイン産業に携わっている方といいます。
フジッコワイナリーのワインは、8-9割が契約農家さんからのブドウ、1-2割が自社畑のブドウから造られています。
ブドウ園で靴についてしまった泥をはらい、レインコートを脱いで、建物の中へ。
最初に出てくるのはプレス機と1,500リットルのステンレスタンクです。
次に向かったのは樽が置いてある部屋。
黒ブドウ品種のアリカントをワインとして醸造したものを一部置いておき、色づきが薄いものに使用することも。
マスカット・ベーリーAは、基本100%単一品種で醸造するそうです。
ステンレスタンクに入りきらない少量のワイン(300kg以下)は、ステンレス樽をステンレスタンク代わりに使用します。
ステンレス樽に発酵栓が刺さっているのですが、この発酵栓の中にお水が入っており、下から上がってきた炭酸ガスを上に逃がしてくれる役割があります。
ワインは酸素に弱いので、上の酸素は発酵栓のお水でブロックして中に入れないような仕組みになっています。
次に階段を登って2階のショップとテイスティングルームへと向かいます。
こちらのワインは、ウェルカムドリンクでいただいた「クラノオト」。
「クラノオト」は、フジッコワイナリーのフラッグシップワインです。
今回のクラノオト-ナイアガラ-は、山梨県と長野県のブドウで醸造された中口の白ワイン。
華やかな香りとジューシーさ、そして少し濁りのあるワインです。
フジッコワイナリーの一番の人気品種は、ナイアガラワインだそうです。
クラノオト-デラウェア-は、矢野さんのブドウで造られているそうです。
ぜひ、お試しください^^
山梨ブドウ収穫ツアー後半戦は、次回の投稿にて。