毎年11月の中旬に東京・九段下にあるイタリア文化会館 東京で開催される「世界イタリア料理週間」。
友人の誘いを受けて、行ってきました。
贅沢な9科目をぎゅぎゅっと8日間で
9種類のレッスンを8日間の間で選択してレッスンが受講できるイベント。
1レッスン約1.5時間。1日あたり2〜3レッスン開催しています。
- オリーブオイル
- フレッシュ・チーズ
- 熟成チーズ
- バルサミコ酢
- 蜂蜜
- チョコレート
- チーズ(DOP)
- サルーミ(ハム・サラミ)
- バニーノ(タルトゥーフォ)
1レッスンあたり1,000円で受講できます。
定員は30名なので、数ヶ月前から予約しないとすぐ満員になってしまう隠れた催し。
私は、チーズ(DOP)とサルーミ(ハム・サラミ)に申し込みました。
チーズは5種類を手掴みで!
この日のためにイタリアから直送された新鮮なチーズたち。
私のこのブログをみにきてくださっている方なら、きっとチーズにも詳しい方が多いと思いますが、とても興味深いそれぞれのチーズについて解説していきますね^^
①ロビオーラ / Robiola
フランスの影響を最も受けるイタリアのピエモンテ。
イタリアの中でも180種類とチーズの種類が最も多い地域でもあります。
今は白いチーズですが、「ロビオーラ」には”赤みがかった”という意味がありました。
牛乳50%+乳脂肪分50%をMixしているのがこのチーズの特徴。
ウォッシュタイプ。
中は滑らかで、手で掴んでいただくのが主流です。
こがしバター、きのこのような動物性の香り。
日本でいうブリトーのような味わいで、皮の部分も一緒にいただきます。
ジャムとのコンビネーションが非常にマッチするチーズです。
②カッチョッタ・ヴッファラ / Catiotta bufala
水牛のチーズで乳脂肪分が7.5%と他のチーズと比べると脂肪分が高いタイプのチーズです。
その分、高価格。
乳脂肪分も多いけれど、糖分も多いですが、
滑らかなヨーグルトのような舌触りと香り、そして白い花を連想するような爽やかな香り。
「カッチョッタ」という言葉には特別な意味はなく、小規模なチーズ工房で使われるそう。
トスカーナ以南のイタリア中南部でのチーズの呼び名になっているそうです。
③タレッジョ・ヴァルテリーナ / Taleggio valtellina
D.O.P で、ヴァルテリーナという北の地域で造られているチーズ。
100%生乳(クルード)で、自然の洞窟の中で造られています。
脂肪分は3.5%ほど。
動物的できのこ、干し草、ヘーゼルナッツのような香りがして、味はかなり濃いです。
皮は食べません。
チーズ自体が少し苦味があるため、ペアリングするならオレンジマーマレードやビターチョコと相性が良いと思います^^
写真中央にある黒いジャムのようなもの。これは焦がしマーマレードだそう!
④パルミジャーノ・レッジャーノ / Parmigiano reggiano
パルミジャーノ・レッジャーノは、ナイフで切ってはいけないそうです!・・・初耳
2年熟成のものをいただきました。
切った後に時間が経過すると、チーズ表面にオイルが浮いてきます。
これは熟成している証拠なのだそう。
味は熟成ものらしくかなり濃く、しばらく口の中に余韻が残ります。
牛乳100%で造られたものですが、熟成することによって、ローストしたくるみのような香りになります。
写真の中央にある、黄色のひまわり蜂蜜と一緒にいただきました。チーズがスパイスを帯びてきているため、ひまわり蜂蜜で中和するとベストマッチング。
⑤ゴルゴンゾーラ / Gorgonzola
好き嫌いが分かれる青カビチーズのゴルゴンゾーラ。
青カビが通常より多いですよね・・・。
熟成させるたびに青カビを追加していくそうです。
風邪をひきやすい季節に食べると、この菌が風邪から守ってくれるんですって。
このチーズは100%乳牛から造られ、9ヶ月熟成させたもの。
とてもスパイシーでした。
ペアリングするなら、みなさんご存知の蜂蜜がベストマッチ。
私が感じた1st aromaは「フレッシュバター」。
2nd「干した魚、昆布などの海藻類やうまみ」。
3nd「スパイシー、ナッツ」あたりでしょうか。
とても濃ゆうございました。
イタリアでチーズが盛んに造られる理由
イタリアは海に面している州が多く、もともとは海だったといわれています。
そのため、塩が採取しやすく、北部の平野部で多く造られていました。
塩をより多く採取するため、領土を増やしていったそうです。
塩はチーズを造る上で、非常に重要なもの。
チーズの種類は、フランスで約3,500種類に対して、イタリアではなんと約5,600種類!
代表的なものは、前述にもあるパルミジャーノ・レッジャーノやカリアータ。
パルミジャーノ・レッジャーノの「うまみ」。
それは、和食の基本となるうまみを勉強するため日本に修行にきているイタリア人もたくさんいるそうです。
ラッテクルード(ラッテ=乳、クルード=生)には、自然の乳酸菌がたくさん入っており、日本でいう麹のような役割なのです。
修行にくる理由も頷けます。
当日の様子はyoutubeをご覧ください。
サルーミ編は、後日UPお楽しみに!
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イタリア文化会館 東京
1F エキシビジョンホール
〒102-0074 東京都千代田区九段南2-1-30
東京メトロ東西線、半蔵門線、都営新宿線
「九段下」駅 2番出口 下車徒歩10分
セブンイレブンが見えたら左折。