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今回は、前回の投稿でご紹介したイベントで振る舞われたスパークリングワインの中で、私が「美味しいな」と感じたスパークリング、珍しくてなかなかお目にかかれないスパークリングをご紹介するとともに、それぞれに合うペアリング(マリアージュ)をご紹介していきます。

 

La Vague Bleue Sparkling Blue / ラ・ヴァーグ・ブルー スパークリング

生産者:エルヴェ・ケルラン
生産地:フランス プロヴァンス地方

ラ・ヴァーグ・ブルーはフランス語で「青い波」という意味だそうです。原料となるブドウは南仏のガール県から購入し、そのままプロヴァンスの醸造所で造られています。リゾート地・プロヴァンスならではの美しいワインですね。

外観からは、ブルーハワイを思わせるような甘いイメージを抱きますが、口に含むとキリッとした辛口にボリュームのある果実味、グレープフルーツの苦味、バランスの良い酸が広がり、イメージとのギャップにびっくり!飲みごたえがありながらも爽やかな味わいがあります。炭酸ガス注入方式ではあるものの、クリームのようなニュアンスも感じられました。

こちらは、イベントが始まる前のウェルカムドリンクとして提供されました。
テンションあがりますよね^^

ソーヴィニョン・ブラン 100%Alc. 11%、飲み頃 8です。

おすすめペアリング:燻製鴨胸肉とトウモロコシのシーザーサラダ、シェーブルタイプのチーズ

 

Vermentino di Gallura DOCG Spumante Brut / ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ スプマンテ ブリュット

生産者:ピエロ・マンチーニ
生産地:イタリア サルデーニャ島 ガッルーラ地区

サルデーニャ島は、イタリア本土の中心部から見て西南西方向にある島です。

ピエロ・マンチーニ氏は、もとは歯科医でしたが、以前から抱いていたブドウ作りへの興味が高じて、畑を購入!(私もこういう引退を目指したーい!笑)現在ではガッルーラ地区のブドウ畑の90%を所有し、その自社畑のブドウを使用してワインが造られています。

外観は明るい黄緑色。辛口でキリッとしたミネラル感、レモンのような爽やかさを感じました。発酵は、ステンレスタンク(シャルマ方式)で行われています。

白ブドウ品種であるヴェルメンティーノ 100%、飲み頃 12です。

おすすめペアリング:シーフード、鶏胸肉と彩り野菜の地中海風マリネ

 

Borlido Bruto / ボルリード ブリュット

生産者:コンパニーア・ダス・キンタス
生産地:ポルトガル ベイラ・アトランティコ地方 バイラーダ地区

テロワールをよく反映する地ブドウを大切にワイン造りを行っている生産者です。白ブドウ品種であるマルヴァージーア・レイ 34%、ラボ・デ・オヴェーリャ 33%、セルシアル 33%のブレンドで飲み頃は 6。出来る限りポルトガルの伝統的なワイン造りの手法を大切にしながら、バランスよい味わいとポルトガル品種と産地の特徴を表す事を理念としています。

外観は淡いレモンイエロー。フレッシュな柑橘系の香り。リンゴ、洋梨、麦わら、わずかにイースト香と白い花のようなニュアンスも伴いますが辛口のスパークリングワインです。

シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵(シャンパーニュ)方式で造られていることもあり、比較的繊細でクリーミーな泡立ちがあります。

なかなかコストパフォーマンスが高いワインです。

発酵:ステンレス・タンク
熟成:デゴルジュマンまでの熟成期間 9カ月/デゴルジュマン後の熟成期間 13カ月

土壌:粘土質の上層部がシストの土壌

おすすめペアリング:イワシの塩焼き

 

 

Valldolina Cava Brut Gran Reserva / バルドリーナ カバ ブルット グラン・レセルバ

生産者:バルドリーナ
生産地:スペイン カタルーニャ地方 オレサ・デ・ボネスバル “Olesa de Bonesvalls” 村

カタルーニャ地方はバルセロナがあるスペイン北西部で地中海に面する場所にあります。バルドリーナは、バルセロナから南西に車で45分の山間部にある小さなワイナリー。

 

わずか11haの畑で育まれる自然派(ビオロジック)ワイン。
松やオークの木々、灌木、エニシダ、フェンネルやローズマリーなど地中海の植物に溢れた環境は、自然を尊重したワイン造りには最適のテロワールを反映させています。

スペイン固有品種である白ブドウのチャレッロ 52%、マカベオ 30%、パレリャーダ 12%、に国際品種のシャルドネ 6%をブレンドして造られた辛口の白スパークリングワイン。飲み頃は 6です。

小さなワイナリーなので、セラーに運び入れて熟成させるのも、ルミアージュ(動瓶)やデゴルジュマンまで小さな部屋のような施設の中で全て手作業で(しかもたった2人で!)行われています。その中でもこのスパークリングは最良区画を厳選して造る、熟成タイプのこだわりカバです。

第一搾汁だけを使い長期熟成されたことにより、コクと深みのある味わいが広がります。

醗酵:ステンレス・タンク
熟成:ステンレス・タンク熟成 4カ月(ティラージュ前) 瓶内熟成 最低48カ月 デゴルジュマン

土壌:石灰質土壌

おすすめペアリング:白州鶏挽肉のレモンクリームスパゲティ、あさりのハーブ蒸し

 

 

TOKYO Sparkling Fes 2017 -ワインとペアリングvol.2→

 

 

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