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投稿へのアップが遅れてしまいました!

2ヶ月前に、「深川ワイナリー東京」さんの醸造所兼テイスティングラボへ訪問してきた際のレポートをお送りいたします。

 

深川ワイナリー東京ってどこにあるの?

都営大江戸線と東京メトロ東西線の門前仲町駅A4出口から徒歩7分、JR京葉線の越中島駅A1出口から徒歩5分。

大きなビルが立ち並ぶ清澄通りから東へ一本なかに入り、35階建のビルや住宅が並ぶ通りの1階にひっそり佇むワイナリー。

ワイナリーの建物前に細い都道があり、その道路を挟んで反対側には、東京海洋大学の宿舎があります。

隣には、コインパーキングがあり、車で訪問することもできます。

(※一方通行ですので、清澄通りからは入れないので車でお越しの方は要注意)

約90平方メートルのワイナリーは、所狭しと醸造設備が並んでおり、一箇所だけ見えるガラス越しには、醸造所で製造されたワインを試飲できるテイスティング・ラボを覗くことができます。

内ドアの取っ手の部分が、ワインボトルとワイングラス!凝ってて可愛い♡

 

ワイナリーレポート

深川ワイナリーの醸造長を務める上野浩輔(うえのこうすけ)さん。上野さんは山梨大学工学部醸造学科を卒業後、滋賀で17年半、新潟で5ヶ月、ワインの醸造に携わってきたワイン醸造人。JSA認定ワインアドバイザーで、エノログ(ワイン醸造技術管理士)でもあります。エノログは、葡萄の栽培、醸造、流通を熟知し、品質管理を担う職人さんであり、欧州では国家資格とされています。

今回のワイナリー見学は醸造家の上野さんが、ワイン醸造に必要な設備や醸造の流れなどを説明していただきました。

深川ワイナリーでは、自社農園は所有せず、契約している生産者さんから購入したブドウを使用してワイン醸造を行なっています。

訪問した時に伺った話では、北海道、長野県のブドウを現在多く使用しているとのこと。

まず、仕入れたブドウが入ったカゴを手回し除梗・破砕機の上部に投入。

自転車のペダルを踏むように、手回しで除梗・破砕を行います。

なんとこちらの手回し除梗・破砕機は、イタリア製!

除梗・破砕した後、オレンジ開放タンク内に酵母を加え(or 自然酵母)、櫂棒(かいぼう)でかき混ぜて醸し一次発酵させます。

発酵後は、プレス機にかけて圧搾。種や皮を取り除きます。(下の写真は、模型)

 

二次発酵は、こちらのステンレスタンクで行います。

こちらは、なんとスロベニア製!

日本に住んでいてスロベニア製品と初めて出会った気がします。スロベニアってどこだろう?と思って調べたら、イタリアお隣の国。納得。

SUS304という材質のもので、温度を均一に保つため、凸凹した造りになっているそう。
こちらのタンクのほかにも、フラスコやメスシリンダーもあり、
物質工学系卒の友人と一緒に訪問したため、友人がかなり興奮しておりました。笑

フランス南部、スペインとの国境に近い、フランス・アリエール産のフレンチオークも醸造所内に4樽ありました。まだフレッシュなワインしか飲んでいないので、いつか飲みたい!

 

最後、手動コルク打栓機でコルク栓を閉めます。

これ結構、力が入ります。重いです!

 

「ブログへ投稿してもよろしいですか?」とお聞きしたところ、「ぜひぜひ!」と快く快諾してくださった上野さん。

深川ワイナリーでは、ワイナリー見学のほかにも、醸造ボランティアも積極的に受け入れていて、ワイン造りが体験できます。

 

 

併設のテイスティング・ラボ

ワイナリーの正面玄関からみて右奥に入っていくところに(写真の黄色の車の奥側)、
深川ワイナリーのテイスティング・ラボがあります。

深川ワイナリーのキャラクター「ワインマン」がお出迎え。

深川ワイナリーの面白いところは、ワインの醸造する様子を見ながらそこで生み出されるワインを嗜むことができること。

今まで、田舎のブドウ生産地のワイナリーで行われていたことが、ここ東京のど真ん中でできるのです。

通常味わえない大人が通う水族館のような場所です。

試飲は1100/20ml

今回はこちらのワインを試飲しました。

ロゼワイン攻め。無濾過ですが、透明度がありながらも辛口、やや甘口のしっかりした味わいでした。どちらのワインも香りがフルーティーかつ華やか。

テイスティング・ラボ内の動画はこちら。

予約をすれば、こちらでお食事もできます。

 

20168月創業の「深川ワイナリー東京」

2016年の生産本数は28,000本(年間最大約15klを製造可能)。

この投稿をご覧になってる方は、「小さな規模でワイナリーってできるんだ、簡単そう!」と思われるかもしれません。

しかし、深川ワイナリーがワイン醸造免許を取得できるまで、申請から2年かかったそうです。
(東京国税局が厳しいのでしょうか?)

練馬区の東京ワイナリー(2014年開設)、江東区の清澄白河フジマル醸造所(2015年開設)に続く都内3カ所目のワイン醸造所となる深川ワイナリー。代表の中本徹さんは「地域密着を目指し、ワインで深川地区を盛り上げたい」と期待を膨らませています。

今のところ、東京で一番新しい深川ワイナリーですが、中本さんは「大手ワイナリーにはできないこと、人の繋がりを消費者にも生産者にも感じてもらうことが大切」と話します。

山形の生産者さんのブドウで造ったワインに、生産者さんの名前を入れたらとても喜んでくれて、来年はもっといいブドウを届けるよと話してくれたそうです。

「良い生産者から指名される醸造所でありたいし、今後は、お客さんと生産者が出会う機会もつくっていきたい」と考える中本さん。

9月と10月には、山梨県、山形県、北海道の3箇所の生産者さんのブドウ収穫ツアーが予定されています。

9/17(日) 山梨県甲府市勝沼、韮崎市(にらさきし)9/1申込締切 13,800
10/7(土) 山形県寒河江市(さがえし)9/22申込締切 26,800
10/21(土) – 22(日) 北海道・十勝 帯広市 9/29申込締切 42,800

ブドウ生産者とワイン醸造所をつなぐツアー。

ブドウ収穫を体験し、生産者の思いを伺うことで、よりワインに愛着が湧いてくるのではないでしょうか。

この時期にしか行くことのできないブドウ収穫ツアー。

ぜひ参加してみませんか♪?

 

 

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